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昭和56年度 滋賀県社会教育委員会議報告書

生涯教育センター構想調査にかかる資料
1.生涯教育に関する市町村と県の役割分担
 効率的な生涯学習事業を住民に提供するためには、県と市町村がそれぞれの役割分担の上に立って施策を展開することが大切である。

 市町村は地域住民に直接した行政を行うものであり、県は市町村を包括する広域的行政を担当するという概括的な行政機能から考え、地域社会における学習施設の整備、情報の提供、相談窓口の整備、地域学習事業の提供は市町村が主体的に実施すべきものである。 県は、広域的な立場に立って、長期的専門的な学習事業の提供、専門職員や民間指導者の養成確保、資質の向上、学習情報の収集提供等を行い、市町村や県域レベルでの団体等の学習援助を行うことによって、県民の生涯学習に奉仕することである。

2.(県立)生涯教育センターの性格と位置づけ
1.生涯教育センターは、社会教育分野における生涯教育推進のための研究、研修、情報提供などの総合的な機能をもつ市町村や団体等を通じて県民の生涯学習援助に関する教育サービス拠点である。

2.生涯教育センターは、少年自然の家、希望ヶ丘文化公園、県立図書館、文化芸術会館、スポーツ施設等、県の社会教育関係施設との連携・協力のもとに研修や活動の場の提供などを通じて県民の生涯学習援助を行うとともに、これらの施設をはじめ、広く県下の学習情報を収集し提供する学習情報センターとして位置づける。

3.(県立)生涯教育センターの機能と役割
(1)生涯教育に関する研究・調査・相談の実施

 生涯教育に関する理論や実践について系統的に調査研究し、学習方法や教材資料の改善・開発、学習相談の実施を通して市町村および団体の生涯教育推進援助を行う。

(2)広域的専門的研修事業の実施と交流の場の提供

 市町村の関係職員や団体リーダー、民間指導者の研修を行い、その資質の向上を図るとともに、市町村レベルでは開催が困難な専門的高度な学習要求に応える広域的な研修機会を提供し、市町村における生涯教育推進のための指導者の養成・確保の援助を行う。

(3)生涯学習情報資料の収集と提供

 調査研究の結果も含めて、生涯教育に関する県内外の情報の把握と収集を行うとともに、整理・保存し、市町村をはじめ団体や個人に提供しその活動を援助する。

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