大津の都と白鳳寺院{大津市歴史博物館}
分野
文学や歴史を学ぶ
開催期間
2017年10月07日〜2017年11月19日 実施済み
開催時刻
9時〜17時(展示室への入場は16時30分まで)
開催場所
大津市歴史博物館
大津市御陵町2-2【地図(GoogleMap)】
講座内容
古代日本の中心地の飛鳥から、天智天皇は近江国の大津に都を遷しました。
それが近江大津宮(いわゆる大津京)です。
この都が風光明媚な琵琶湖畔に造営されたのは天智天皇6年(667)のことで、本年はそれからちょうど1350年の節目の年になります。
今回はそれを記念して、大津宮とそれに関連深い寺院からみつかった遺物や仏教美術を集めた展覧会、「大津の都と白鳳寺院」を開催します。
淡海とも呼ばれる美しい琵琶湖と、周囲を比叡山や長等山をはじめとした霊山に囲まれた近江国大津。
瀬田川や古代の街道などが交わる我が国屈指の交通の要所であり、重要な文物や情報の集積地だったこの大きな港に、天智天皇は大きな可能性を期待して遷都しました。
この頃の東アジア情勢は、朝鮮半島を中心に激動の時を迎えており、たくさんの大陸の人々が来訪し、国の存続をかけた政治的な駆け引きがこの都で行われていたことでしょう。
天智天皇は672年に没して近江大津宮は5年半ほどで廃都となり、後にその正確な場所や呼び名さえもよくわからなくなります。
幻の都と呼ばれる所以です。
一方で、大陸との活発な交流の中で、魅力的な仏教文化が花開いた近江大津宮では、宮殿の中にも仏殿が造られたのをはじめ、多くの白鳳寺院が建立されました。
その跡から発掘された数々の興味深い遺物は、大津宮の様子を伝えてくれる数少ない語り部と言ってもいいでしょう。
本展では、古代ロマンあふれる大津の出土遺物や、瑞々しい白鳳時代の仏教美術をはじめとした数々の文化財を紹介します。
これらの貴重な宝物をご覧いただき、謎に包まれた大津宮や、東アジアで屈指の美しさを誇る仏教文化に思いをはせ、古代国際都市、古都大津の魅力を感じていただければ幸いです。
最後になりましたが、本展を開催するにあたり、貴重なご宝物の出品をご快諾いただきましたご所蔵者のみなさま、ご協力いただきました関係各位に感謝申し上げます。
※会期中展示替えがあります。
対象者
どなたでも
料金
一般1000円、高大生600円、小中生200円
申込み・問合せ先
大津市歴史博物館
〒520-0037
住所:大津市御陵町2-2
電話:077-521-2100
FAX:077-521-2666