企画展「膳所城と藩政」築城から幕末十一烈士事件まで{大津市歴史博物館}
分野
文学や歴史を学ぶ
開催期間
2018年03月03日〜2018年04月14日 実施済み
開催時刻
9:00〜17:00(入場は〜16:30)
開催場所
大津市歴史博物館
大津市御陵町2-2【地図(GoogleMap)】
講座内容
膳所藩は、本多氏が歴代の藩主をつとめたことで知られています。平成29年(2017)には、本多氏として最初の膳所藩主となった本多康俊が就任した元和3年(1617)から数えて400 年という節目の年を迎えたことから、今回それを記念し、膳所藩に焦点を当てた企画展を開催するものです。
膳所藩では、関ケ原の戦いの翌年、慶長6年(1601)から17 世紀の半ばまで、藩主は幾度も交代しています。最初は、戸田氏が2代(一西・氏鉄)、次いで、先に挙げた本多康俊から俊次へと続くのですが、その後、いったん菅沼氏、石川氏(2代、忠総・憲之=昌勝)に代わり、慶安4年(1651)本多俊次が再任されて以降、明治維新まで、本多氏が代々藩主を世襲することになったのです。
ただ、頻繁に交代した藩主が、徳川家ゆかりの譜代大名であったことは注目すべきでしょう。関ケ原の戦いに勝利したとはいえ、大坂冬の陣、夏の陣が終わるまで、豊臣家は命脈を保っており、豊臣家滅亡以後も、江戸に本拠を置く徳川政権にとって、畿内近国を東から抑える位置にあった膳所藩は、幕府にとって大切な意味を持っていたのです。俊次の代からは、禁裏(京都御所)の火の番や、交通の要衝であった瀬田橋の修築、管理などの役割を担い、その役割は幕末まで変わることなく続きます。また幕末動乱の渦中、膳所藩でも尊王攘夷運動が盛んとなり、十一烈士の処刑という悲劇的な事件を経験し、明治3年(1870)の膳所廃城、翌4年の廃藩置県を迎えるなかで、約270 年の歴史を閉じることになったのです。
本展では、膳所城と城下の様子、合戦における家臣の陣立てなどを描いた屏風絵、藩校・遵義堂や膳所焼に代表される教育と文化、近江や河内国内の藩領の様子、そして幕末の十一烈士事件(「学芸員のノートから」参照)などを、絵画、歴史、古文書、工芸などの資料によって紹介します。 なお、本展の開催にあたっては、昭和45年(1970)の開館以降、膳所藩資料の展示と普及に努めてこられた膳所藩資料館(大津市御殿浜)の全面的なご協力により、同館所蔵の資料も数多く展示させていただく予定です。ご期待ください。
対象者
どなたでも
料金
一般:600円(480円) 高校生・大学生300円(240円) 小学生・中学生200円(160円)
申込方法
電話、チケットセンター、直接窓口、インターネット、当日現地
チラシ
申込み・問合せ先
大津市歴史博物館
〒520-0037
住所:大津市御陵町2-2
電話:077-521-2100
FAX:077-521-2666