「国際理解―アメリカについて・ハロウィーンを楽しもう―」 (滋賀県立草津養護学校中学部1、2年)
草津養護学校の先生からは、昨年度もご依頼をいただき、滋賀県国際課からブラジルとドイツの先生に、「世界の国々を知る」という授業に行っていただきました。
今年度は「昨年度の授業がとても良く、今年はアメリカの先生に来ていただきたいです。」ということで、国際課にご相談したところ、「是非。」と言ってくださり、連携が実現しました!
国際課の先生(アメリカから来られた先生も)と打合せを行いました。
当日の内容や時間の調整などをしながら授業を組んでいきました。
授業の次の日が “ハロウィーン”でした。アメリカの文化を知る行事として、また「おもてなし」で、人に喜んでもらう、また楽しむための方法の勉強もされているということで、教室はパーティの雰囲気でキャンドルやハロウィーンの飾りつけをされていました。
授業は、生徒の皆さんの「MY NAME IS 〜. I LIKE 〜. NICE TO MEET YOU.」の自己紹介から始まりました。
先生からは自己紹介を兼ねながら出身地であるミシガン州を含めたアメリカの国のことなど、いろいろと教えていただきました。
アメリカはとても広い国です。そのため、気温の差も場所によって随分違い、一番暑くなる所では50度以上、北の方では冬が長く−30度にもなるそうです。ちょうど、学校では校外学習で−25度の体験をされて、寒すぎて泣いていた生徒さんもおられた…などのエピソードもあり、話もはずみました。
その他、湖や動物のことなど、知らなかったことがたくさんあり、みんな興味津々でした。
後半は、授業のテーマにもなっている“ハロウィーンを楽しもう”です。
ハロウィーンは、亡くなった人が帰る日で、霊がいたずらをしたりすると言われています。そのため、自分の身を守るために仮装したり、家に入ってこないようお化けやジャック・オー・ランタン(カボチャをくり抜き顔を作った中にロウソクを立てたもの)を飾ったりするそうです。
魔女やお化けに仮装した子ども達が「トリック・オア・トリート(Trick or treat. お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)」と言いながら、近くの家を1軒ずつ訪ねる姿は、日本でも有名になってきました。
そこで、なんと授業では先生が、ジャック・オー・ランタンを実際に目の前で作ってくださいました。
カボチャも日本のものとは違います。中の種を取り、ナイフで目と口をくり抜き、中に蛍光ライトを入れて、あっという間に完成!
できあがりは、生徒達だけではなく先生からも、歓声があがりました。
そして、そのまま衣装に着替えて、「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)」と言いながら、各教室をまわりました。
アメリカ文化に十分ふれた時間でした。
次々でてくる写真に「すごい」「へ〜」「どうなってるんですか?」と、次々に声がでていました。
「楽しかった」と、とてもいい笑顔で感想をいう顔が印象的でした。
昨年度の「世界の国々(世界の料理)〜ブラジルとドイツ」の授業で、ドイツ人とブラジル人の方に行ってもらった授業がすばらしかったので、今回も是非、子どもたちに体感させたいと考えました。
机上学習や映像だけでは得られない「人と人が出会う」ことで生まれる学習効果を感じました。生徒の実態に合わせた内容や教材をとても丁寧に考えてくださり、作り替えたり工夫をしてくださったことが本当にうれしかったです。その成果もあり、子どもたちがとても楽しそうに話を聞いている姿が見られました。
アメリカの生活やハロウィーンという習慣をアメリカ人の先生に教えていただくことで、「文化」にふれることができた貴重な楽しい一日となりました。本当にありがとうございました。
生徒さん達はかわいかったし、授業はとても楽しかったです。良い思い出ができました。
生徒さん達がとても喜んでくれて本当に良かったです。
ハロウィーンパーティを純粋に楽しんでくれました。
「地域の力を学校へ」では、当課の交流員が活躍する場を広げていただき、ありがたく思っています。