企画展「藤岡和泉―ユネスコ無形文化遺産・長浜曳山祭を造った大工のすべて―」
分野
芸術や伝統を学ぶ
開催期間
2021年06月12日〜2021年07月31日 実施済み
開催時刻
午前9時〜午後5時(ただし、入館は午後4時30分まで)
開催場所
第1会場 長浜市長浜城歴史博物館
第2会場 長浜市曳山博物館
滋賀県長浜市元浜町14-8(第2会場:長浜市曳山博物館)【地図(GoogleMap)】
講座内容
■主 催 長浜市、公益財団法人長浜曳山文化協会
■特別協力 一般社団法人濱壇保存会
平成29年(2016)ユネスコ無形文化遺産に登録され、長浜が世界に誇る祭が長浜曳山祭です。長浜には13基の曳山が伝わりますが、長浜の曳山を特徴づける点が、飾り山形式の長刀山を除き、子ども狂言(歌舞伎)を演じる舞台を備えていることです。この曳山を生み出した知られざる大工一門が藤岡家です。
藤岡家は、初代甚兵衛光守に始まり、江戸時代を通じて活躍した大工の名門です。代々、長浜伊部町(長浜市元浜町)に居住し「和泉」の名前を冠したことから、地元では藤岡和泉の名で知られています。
初代の甚兵衛光守は、神社仏閣に携わる宮大工で、同時代に甚兵衛重光とともに活動していました。甚兵衛光守や甚兵衛重光ら初代の藤岡家の特筆すべき事績は、三間で唐破風や千鳥破風を備えた大型の仏壇を生み出したことです。彼らが造り出した仏壇は、和泉壇と呼ばれ、江戸時代仏壇の生産地として知られた長浜の仏壇の中でも最高級のブランド品として人気を博しました。
2代目甚兵衛長好は、和泉神社(長浜市小谷上山田町)を製作したことで知られ、さらに長浜の曳山・青海山の製作者として知られます。2代目以降、藤岡和泉家は、13基全ての長浜の曳山建造に関わり、祭が江戸時代全国的に知られるとともに、その名を広めていきました。
藤岡家が手掛けた建造物や仏壇は、長浜市を中心に米原市や彦根市に残されています。彼らが生み出した曳山は、米原市の米原曳山祭や岐阜県垂井の垂井ひき山祭に出場しており、各地の祭礼にも影響を与えた全国的にも稀有な大工一門といえます。本展では、江戸時代において長浜が生んだ名匠・藤岡和泉家に伝わった資料群である藤岡家大工資料を中心に、藤岡家建造物にみられる特徴や、初代から順に江戸時代から明治、大正時代における彼らの業績にスポットをあて、藤岡家の全貌を明らかにします。
対象者
どなたでも
申込方法
直接窓口、当日現地、申込不要
チラシ
申込み・問合せ先
長浜市曳山博物館
〒526-0059
住所:滋賀県長浜市元浜町14番8号
電話:0749-65-3300
FAX:0749-65-3440